読書感想文を書こうと思ったときに、「どんな本を選んだらいいの?」と悩んだことはありませんか? 人から勧められて読んでみたものの「この本の感想文を書くのは難しい」ということもありますよね。 読書感想文を書きやすい本の選び方を解説します。  

自分に合った本はどうやって選べばいいの?

 

感情移入しやすい本

読書感想文を書く場合は感情移入しやすいものを選びましょう。 感情移入とは主人公、あるいはその他の登場人物と一緒に笑ったり、泣いたりすることです。 自分と同じような年齢の子供が登場すると感情移入しやすいですね。 できたら、同性で同年代の子供が出てくる本を選びましょう。

分厚くない本

あまりボリュームのある本だと読み終わる前に嫌になってしまうかもしれません。 とくに小学生の場合は薄い本を選んだ方が書きやすいでしょう。 また、読むのに何日もかかる本は読書感想文を書くには向いていませんので、避けた方が無難です。 その理由は、本の中からテーマ(主題)を見つけてそれを中心に構成するのが読書感想文ですが 長い本だとテーマを探すのに時間がかかってしまうからです。 また、読書感想文を書くには何度も本を読み返す必要がありますので、その点を考慮しても薄い本の方がオススメです。

自分が好きなテーマのもの

あなたの趣味や好きなことが書かれている本を選ぶと読書感想文を書くのが楽です。 例えば部活動に熱中しているのならば、主人公がスポーツで活躍する本を選ぶ、料理が好きなら、レストランが舞台になった本を選ぶといったことです。 好きなことなら人並み以上の知識もあるでしょうし、主人公の気持ちもわかりますね。 このように、読書感想文を書くなら自分にとって面白い本を探すのがお勧めです。 候補の中で、どの本が良いか分からない場合は図書館で何冊か借りてはいかがでしょうか。  

課題図書って何?

学校の先生から、「読書感想文を書くなら課題図書で」と言われた人も多いかもしれません。 課題図書とは「読書感想文全国コンクール」で毎年決められる本で、この本を読んで感想文を書きましょうと推奨されているものです。 読書感想文全国コンクールでは課題図書以外の感想文も「自由読書」として受け付けていますので、課題図書でなければならないということではありません。 ただ、どんな本を選べばいいか分からない場合は課題図書の中から選ぶのも一つの方法です。  

小学校低学年におすすめの本

小学校低学年の場合は、絵本に近い本が感想文を書きやすいかもしれません。 「つるにょうぼう」「長ぐつをはいたねこ」「エルマーのぼうけん」「はれときどきぶた」などお母さんが昔読んだ本から選ぶのも良いでしょう。 いずれにしても、できるだけ半日もかからずに読み終えられるもの、内容が複雑ではないものを選んでくださいね。 「つるにょうぼう」(福音館書店) 「ある日、よ平は矢の刺さった鶴を助けた。その夜若く美しい娘が『あなたの奥さんにしてください』と訪ねてくる。娘はお金が底をつきかけた時に、部屋にこもり機織を始めた。『私が機織をしているところは、決して覗かないでください』娘はよ平に言うのだった。」 一般的には「つるの恩返し」の名前で知られている有名な昔話です。 この本の挿絵には、7年もの歳月が費やされてるというだけあって、芸術品のようだという声もあります。 ご両親も一緒に楽しめますね。 「長ぐつをはいたねこ」(福音館書店) 「父親が亡くなり、三人の子供たちに遺産が残された。 長男には粉挽き小屋、次男にはロバ、そして三男はなんの価値もない猫。 父親の遺産が、猫だった三男はがっかり。 ところがこの猫は切れ者だった。」 猫が様々な困難を乗り越え、三男を幸せにしようとします。 誰もがワクワクするお話ですね。 「エルマーのぼうけん」(福音館書店) 「エルマーはりゅうのこどもを助けるためどうぶつ島に旅に出た。 様々な困難がエルマーを襲うが、彼は知恵を絞り勇敢に立ち向かっていく。」 この本には同シリーズとして「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」があります。 「エルマーのぼうけん」を読んだら、他の二冊も読んでみませんか? 「はれときどきぶた」(岩崎書店) 「畠山則安はある日、お母さんに日記を読まれてしまった。そこで嘘の日記を書き始めたのだが、なぜか書いたことが実際に起こってしまう。だんだん日記の内容がエスカレートして」 映画(1988年)やテレビアニメ(1997年)にもなったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 シリーズは全部で十冊出版されています。

小学校中学年におすすめの本

小学校中学年になると読書が好きな子、嫌いな子に分かれます。 読書嫌いのお子さんの場合は興味が持てる内容の本を選ぶのが一番です。 逆に読書が好きなお子さんは課題図書から選ぶのもお勧め。 お子さんの個性に合わせて本を選んでくださいね。 小学校中学年が読書感想文を書きやすい本は、「かあちゃん取扱説明書」「長くつ下のピッピ」「星の王子さま」「シートン動物記」「ないた赤おに」などです。 「かあちゃん取扱説明書」(童心社) 「いつもお母さんに怒られている田村哲哉くん。お母さんの取扱説明書を作り、お母さんに怒られないようにしようとする。こうして彼はお母さんを観察することになった。」 たいていの小学生は、「うちのお母さんは怒ってばかり」と思っているものです。 そんな小学生にはピッタリの本。 本の中に入り込んで主人公と一緒にお母さんを観察している気分になることでしょう。 「長くつ下のピッピ」(岩波少年文庫) 副題は「世界一つよい女の子」 ピッピはお行儀が悪くて力持ち、その上学校が嫌いで、得意なのはホラ吹き。 猿と一緒に気ままに暮らしています。 その強さといったら、牛を持ち上げ、世界一強い男の人に勝ち、お巡りさんや泥棒をやっつけてしまいます。 ピッピの破天荒ぶりに誰もがスカッとする楽しいお話です。 「星の王子さま」(新潮文庫) 飛行士の主人公が、砂漠に不時着するとそこには星の王子さまがいました。 王子さまは普通の家ぐらいの大きさの自分の星で、バラの花を育てていました。しかし、王子さまはバラの言葉に振り回されるようになって自分の星を捨てたのです。 地球でたくさんのバラを見た王子さまはm自分が育てたバラと同じものはどこにもないということに気がつき自分の星に帰ることにします。 王子さまが遠い自分の星に帰るためにしたことは・・・   シートン動物記(集英社) シートンが体験した話や、見聞きした話をベースとして創作された物語です。 全部で55お話がありますが、一番有名なのが「狼王ロボ」。 読んだことがあるお父様、お母様も多いのではないでしょうか? 動物学者シートンの元に、ニューメキシコで牧場を経営する友人から「地域の家畜が狼の群れに殺されて困っている」という手紙が届きました。 シートンは、早速ニューメキシコに向かいます。 そこで魔物と恐れられている狼「ロボ」の存在を知ったシートン。 シートンとロボの戦いが始まります。   泣いた赤おに(あすなろ書房) 人間と友達になりたい赤おに。しかし誰も彼の友達になってくれません。 それを見かねた赤おにの親友青おにが「僕が人間の村で大暴れするから、君が僕を懲らしめればいいんじゃないか?」と提案します。 その結果、赤おには人間と友達になれたのですが青おには・・・。  

小学校高学年におすすめの本

小学校高学年になると「どうせ書くなら高い評価が欲しい」と思うお子さんも多くなるのではないでしょうか。 高い評価を得るためには、テーマを深く掘り下げて自分が本を読んでどのように成長したかを書くことが求められます。 その場合は、最初に書きやすいテーマを選んで、それが書かれている本を選びましょう。 つまり逆転の発想です。 テーマには「戦争と平和、スポーツ、家族愛、友情」などがあります。 本を読むのが苦手な人は、中学年向きの本を選んでも大丈夫です。 小学校高学年には、「1歳から100歳の夢」「二分間の冒険」「十五少年漂流記」「注文の多い料理店」「バッテリー」などがお勧めです。 「1歳から100歳の夢」(いろは出版) 1歳から100歳、100人100年分の夢が詰まった本です。 写真、タイムスケジュールも掲載されていますので、夢を語っている人がそれぞれどんな人生を歩んでいるのかを推し量ることもできます。 読書感想文を書き終えたら、ご家族全員で読んでみてくださいね。 夢を忘れてしまった大人にも、夢を持つことの大切さを教えてくれる本です。   「二分間の冒険」 主人公は、黒猫の「ダレカ」に異世界に連れ込まれます。 元の世界に戻るには、「ダレカ」を捕まえなければなりません。 しかし、ダレカはすでに黒猫の姿ではなくこの世界で一番確かなものになっているのです。 ダレカを探すため、主人公は竜を退治に行くのですがそこで出会ったのは・・・。 「十五少年漂流記」(講談社青い鳥文庫) 「注文の多い料理店」 一人の少年のいたずらで、十五人の子供たちだけが乗った船「スルギ号」が漂流してしまいます。船はやがて無人島に到着しました。 彼らは船を降りて島を探検します。そして、島の奥にあった洞窟に住むことになりました。 こうして子供たちだけの無人島での生活が始まったのですが・・・。 「注文の多い料理店」(講談社青い鳥文庫) 宮沢賢治が書いた短編童話の一つです。 「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」と並ぶ有名な作品ですね。 二人の紳士が山奥に狩猟にやって来ます。 だんだん周囲が不気味な雰囲気になり、案内人はいなくなり2匹の猟犬も泡を吹いて死んでしまいます。途方にくれた彼らは「西洋料理店山猫軒」と書かれた西洋風の一軒家を発見、そこは注文の多い料理店でした。 彼らは、指示に従って髪をとかしたり履物の泥を落としたりしますが・・・。 「バッテリー」(角川文庫) この小説はアニメ化されているので、知っている人も多いことでしょう。 4月から中学生になる主人公は天才ピッチャー、彼を中心とした中学校野球部の物語です。 野球が好きなお子さんなら感情移入がしやすく、読書感想文も書きやすいですね。  

中学生におすすめの本

中学生になると大人が読むような本を選ぶ場合も多くなりますね。 たとえば夏目漱石、太宰治、芥川龍之介などの本をご両親の本棚から拝借するということもあり得ます。 しかし、このような文豪が書いた本は中学生が読んでもあまり面白くないかもしれません。 面白くないと読書感想文は書きづらいものです。 中学生の場合は、読んで面白い本を選びましょう。 映画化された本は、面白いものが多いのでお勧めです。 それに、映画をビデオで観てあらすじを把握してから、本を実際に読んでみると内容がよくわかり感想文も書きやすいですね。 「博士の愛した数式」「ツナグ」「西の魔女が死んだ」などがそれに該当します。 「博士の愛した数式」(新潮文庫) 交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士。 彼にとって「私」はいつも「初対面の家政婦」。 そして「私」は毎日靴のサイズと誕生日を聞かれます。 主人公の息子(ルート、10歳)が加わって、博士の日々は変わっていきます。 「ツナグ」(新潮文庫) 主人公の祖母は、たった一度だけ亡くなった人と再会させることができるツナグ。 主人公は祖母の後を継ぐため、ツナグの見習いとなりました。 登場するのは、母親に会いたいという中年男性、友達に会いたい女子高校生、失踪した恋人に会いたいサラリーマン。 主人公は、ツナグの仕事を手伝ううちに様々な疑問を抱きます。 亡くなった人に会うことはどんな意味があるのか、死者にとってはどうなのだろうか。 そして主人公の両親が不可解な死を遂げたことにも・・・。 「西の魔女が死んだ」(新潮文庫) 主人公はクォーターの少女、学校で孤立し不登校となります。 彼女は外国人である祖母の元に向かいます。 祖母は魔女の血筋、主人公も魔女になるための修行を始めますが・・・。  

読書感想文コンクールで入賞を狙うなら

読書感想文のコンクールで入賞を狙うという人に参考になるのは、以下のサイトです。 青少年読書感想文全国コンクール「入賞者リスト」 http://www.dokusyokansoubun.jp/list.html 入賞した人が選んだ本は、読書感想文も書きやすい(=本のテーマがわかりやすい)ものです。 もし、どんな本を選べばいいのか分からない場合は、このサイトを参考にしましょう。  

この記事のまとめ

本の選び方は学年によって違います。 しかし、全ての学年に共通しているのは読書感想文を書きやすい本を選ぶということです。
  • 小学校低学年は絵本に近い本でも良い
  • 小学校中学年は自分が好きなことが書かれている本
  • 小学校高学年は小学校中学年向けの本を選んでも良い
  • 小学校高学年で高い評価が欲しいならテーマを先に選んで本を決める
  • 中学生は読んで面白い本、映像化された本もお勧め
  • 読書感想文は、分厚い本より薄い本の方が書きやすい場合が多い
  • 課題図書にこだわる必要はない

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