作文 作文の書き方 入賞作品分析

作文の結論部分を印象深いものにするコツ

投稿日:

作文において、結論部分は書き出しと同じように大切です。
結論部分はなぜ大切なのでしょうか?
なぜなら結論部分がよく書けていると、評価が上がる可能性が高いからです。
実際、添削をしていても結論部分がよければ「この作文は、よく書けている。」と感じます。結論部分は、作文の集大成とも言えますので書き出しと同様、力を入れて書きましょう。
コンクールの審査員や学校の先生は、たくさんの作文を読みます。そのため、たとえ結論部分がよく書けていたとしても、みんなと同じような内容の作文だと印象に残りません。
高い評価を得るためには、結論部分が印象的な作文を書かなければならないというわけです。
それでは、印象的な結論部分にはどのようなものがあるかを具体的に見ていきましょう。




 

小学校低学年〜冒頭部分に書いたことを再度書く

 

新潟県柏崎市立比角小学校一年   松橋 一太

てんしのいもうと

おとうさんとおかあさんがいることも たべることやはなすことも、わらうことも、ぜんぶありがとうなんだとおもいました。
それをおしえてくれたのは、いもうとです。
ぼくのいもうとありがとう。
おとうさん、おかあさん、ありがとう。
いきていること、ありがとう。
ぼくには、てんしのいもうとがいます。
だいじなだいじないもうとがいます。

引用:「いつもありがとう」作文コンクール
http://www.sinanengroup.co.jp/sakubun/prize/

冒頭と結論部分で「ぼくには、てんしのいもうとがいます。」と同じ文が書かれています。
読んだ人が冒頭に書かれていたことを覚えていると想定しているのです。
同じ文言を繰り返すことによって、自分の思いをより強く伝えることができます。
この作文は、生まれてくるはずだった妹が天使になってしまったことがどれほど辛かったのかがよく表現できています。

 

小学校高学年〜将来の展望を明確にする

 

祖父の力こぶ

熊本市立出水小6年 田中(たなか)ひかる

平穏な日々が戻りますように。
熊本がまた元気になりますように。
祈るような気持ちで、私は一つずつゴミの袋を運んだ。
被災直後、祖父が握っていた固い握りこぶしには、「地震も必ず乗り越える」という祖父の決意も込められているのだと思った。
とっさに私は、祖父母の間に走り寄り2人の手を取り並んで歩いた。「地震に負けん」。そう伝えるように祖父母の手を握りしめると、祖父母も「負けんばい。負けんばい」と答えるように、二度、私の手を握り返した。全国小・中学校作文コンクール
http://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/sakubun/

結論部分で、祖父母の思いを明確にしていますね。
また、自分が祖父母を支えていくんだという姿勢も見られます。
「この先、自分がどのような方向に進んでいくのか」を結論部分ではっきりさせると、読んでいる人に強く伝わります。
「二度、私の手を握り返した。」の部分に、「地震に負けないで頑張る。必ず乗り越える。」という祖父母の気持ちが現れています。

中学生〜淡々と事実を述べて余韻を残す

 

夢の跡

静岡・静岡サレジオ中2年 高田愛弓(たかだ・あゆみ)

周りを見渡した時、この家族や親戚がいれば大丈夫。どんなことでも、これからも乗り越えられると思う根拠が、この顔ぶれにはある。
立ち止まらなければ、必ず次に乗る船は見えてくる。私はそう信じている。
2015年9月25日、父に懲役1年6か月、執行猶予5年の判決が言い渡された。

全国小・中学校作文コンクール
http://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/sakubun/

最後の締めの言葉は、自分の感情を表に出さず事実だけを書いていますね。
自分の思いを書かないことで逆に余韻が残り、印象深い結論部分になることがわかります。




この記事のまとめ

印象に残る結論の書き方には次のようなものがあります。

1.冒頭で書いたことをもう一度書く
2.それまで述べてきたことから得られた結論を書く
3.事実のみを淡々と述べて余韻を残す

1は、文章が長い場合によく使われます。結論を2回書くことによって、自分が言いたいことを強く伝えることができます。
最初に結論が書いてあるので、読みやすいというメリットもあります。

2は結論に向かって構成を考えていくパターンです。結論部分の内容を裏付ける具体例をあげるなどの工夫をして、説得力のある作文に仕上げましょう。

3は、小説やドラマなどでよく使われる「後はあなたのご想像にお任せします。」という手法ですね。
一般的な作文でも有効なテクニックですが、このようなパターンでは結論部分に至るまでの構成をしっかり作る必要があります。
文章力に自信がついたら、ぜひ挑戦して見てください。

-作文, 作文の書き方, 入賞作品分析

Copyright© 入賞する読書感想文書き方ネット , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.