小論文書き方のコツをプロが例文で解説!

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小論文書き方のコツをプロが例文で解説!

私は今までに、のべ2万枚の小論文を添削してきました。

多くの大学受験生や社会人の小論文を見ているうちに「書き方」が身についていない人が意外に多いことがわかりました。

まずは小論文の書き方とちょっとしたコツをしっかり知ることで、パズルを組み立てるようにすらすら小論文が書けるようになってきます。

では、早速解説していきましょう。

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小論文の書き方を学ぶ前に知っておきたいこと

小論文の添削をしていると気がつくのは「小論文と作文の違いがわからない人が多い」という点です。

書き方を学ぶ前に、小論文と作文の違いを知っておく必要があります。

「ボランティアについてどう思うか」を題材に解説していきます。

作文の書き方

私は、以前ボランティアをしていたことがある。その経験から、ボランティアはとても良いことだと思った。なぜなら、人から喜ばれるからである。
私はお年寄りの手助けをしたのだが、とても感謝されて嬉しかった。

小論文の書き方

ボランティアをするのはとても良いことだ。純粋に「困っている人を助けたい」という気持ちがなければボランティアはできない。
しかし、何らかの見返りを求めてボランティアをするのはボランティアとは言えないのではないだろうか。

2つの文章を比べて違いに気づきましたか?

作文は自分の体験をもとに、自分が思ったことを書く主観的なものです。一方、小論文は客観的に自分の考えが正しいことを説明していくものです。

ただ、企業や学校によっては小論文と銘打っているものの、実際は作文と変わらないという場合も少なくありませんので注意してくださいね。

「あなたはどのような社会人になりたいか」「あなたはこの学校で何を学びたいか」というように「自己PRなど、主観的なことをテーマとしている場合」は小論文ではなく作文です。

それでは、実際に小論文の例文を書いてみます。

小論文の書き方のコツも含めてこのコラムを書いた高橋純子先生が添削をしてくれます。
ママペディア添削サービス

例文から小論文の書き方を分析

「最近の若い人は」と大人に言われることがありますが、それについてあなたの考えを述べなさい。

構成の書き方例

①大人が「最近の若い人は」と、若い人を批判することは多いが、実際は褒め言葉の場合もある。
②自分たちと違う年代の人を批判するのは、珍しいことではない。
③「最近の若い人」という言葉で若い人を褒めている場合もある。
④人を批判ばかりするのではなく、褒めることはとても大切だ。自分も人を褒めるような大人になりたい。

この構成を元に書いたのが以下の小論文です。

小論文の解答例

 「最近の若い人は」という言葉は、若い人に対する批判だと受け取る人が多いのではないだろうか。しかし私は逆の場合もあると思う。つまり若い人を褒めるときにも使われる言葉だ。

 若い人を批判している大人を見る機会は多い。大人から見ると若者は、不安定で危なっかしい存在だろう。また、若い人の中には礼儀をわきまえない人、批判されても仕方がないような行動を起こす人もいる。
 しかし、私たちを批判する大人も若いときには、当時の大人に批判されていた。そして、その当時の大人は現在「今時の年寄りは」と批判されている。ここから考えられることは、「人が自分たちと違う世代の人たちを批判するのは珍しいことではない」という点である。他の世代に自分たちが理想とする姿を押し付けていると言えるのではないか。

 一方で、「最近の若い人は」という言葉が褒め言葉として使われることもある。たとえば「老人に席を譲った若い人」、「怪我をした子供をおんぶして家まで送り届けた若い人」に向けられる場合は「最近の若い人は」が別の意味になる。
 そして、良いことをして褒められた若者は、また次も同じような行動を起こすだろう。一般的に「老人に席を譲る。子供に親切にする。」のはそれほど難しいことではない。
 ただ、このような行動を起こすには、勇気が必要だ。誰もが、簡単にできるものではない。そこで、勇気のない若者を後押しするのが「褒める」ことである。人から褒められるのはそれほど嬉しいことなのだ。

 人は批判されると、反発しか感じないために成長することはできない。しかし、人は褒められることで成長できる。多くの人が、良い行動を起こした人を褒める気持ちを持てたら、社会は格段に良くなるのではないだろうか。なぜなら、褒められた人は、良い行いを続けるからだ。私も将来、良い行いをした人を素直に褒められるような大人になりたい。そして、社会を良くする手助けをしていきたいと考えている。
(800文字)

「最近の若い人は」という言葉には2通りの意味があることに着目して、800字の論文を書いてみました。

一番言いたいのは、「褒めることで人が成長し社会もよくなる。自分も将来は人を素直に褒められるような大人になって社会を良くする手助けをしたい。」という点です。

このように論文を書く場合には、物事を一面的に見るのではなく多角的に見ていくことが必要です。「最近の若い人は」という言葉をネガティブに受け取るだけでは指定文字数に届かない可能性もあります。

と、簡単に言いますが実際に書くのがとても難しいんですよね。そのためにはちょっとしたコツや前提があります。

小論文が書けるようになるためのコツを知っておこう!

まずは敵を知らずして小論文対策はできません。上手な小論文を書くためのコツを知っておきましょう。

小論文のコツ

テーマを事前に分析しておくことが小論文のコツ!

実は小論文で出題されるテーマは事前にある程度予想しておくことができます。

例えば、大学入試の場合は過去問にどんなテーマが出されたのかをみるとよく出題されるテーマを見つけることができます。

就職試験の場合、過去問はありませんが、インターネットで過去に出たテーマを見ることができる企業もあります。

ですから事前分析をしておくことが小論文を書くためのコツと言えます。

また、日常から最近トレンドな話題に耳を傾け常に自分の意見を頭の中で述べてみるという練習は効果的です!例えば、AIの場合は、「自動運転について」「AIは本当に人の仕事を奪うのか」というようなテーマに関する意見を持っておきましょう。
そのためには新聞の社説を読むのがお勧め。他の人の意見を知ることはテーマに対して深く考える機会となります。

予想しなかったテーマが出てしまったら?

とはいえ、事前分析が100%当たるといういうことはありえません。予想外の小論文テーマを与えられてもきちんと回答していく必要があります。

未知のテーマの小論文を書くコツは「連想」です!

例えば、「環境問題について」に的を絞って練習してきたのに「ボランティアについて」というタイトルだった場合は、どうすればいいのでしょうか。この場合は、以下のように連想していきます。

環境問題→ゴミ問題→ボランティアで掃除をする

そうすれば、環境問題に絡めてボランティアについて書くことができますね。

具体的には、、「ボランティアといっても様々なものがあるが、中でも環境を守るために必要なものがゴミを拾うボランティアである。」というように書いていけば良いのです。

ただ、試験当日、急に連想するのは難しいので日頃から日頃から練習しておきましょう。

構成を極めることが良い小論文のコツ

実は、構成ができたら、小論文は書けたも同然です。それぐらい、小論文において構成は大切なものです。書き始める前に構成を決めておくかどうかで試験の結果が決まってしまうといっても過言ではないでしょう。

例文では

①大人が「最近の若い人は」と、若い人を批判することは多いが、実際は褒め言葉の場合もある。
②自分たちと違う年代の人を批判するのは、珍しいことではない。
③「最近の若い人」という言葉で若い人を褒めている場合もある。
④人を批判ばかりするのではなく、褒めることはとても大切だ。自分も人を褒めるような大人になりたい。

と、四段落構成にしましたが、まずは比較的短い400~600文字の小論文を三段落構成で書けるようにしていきましょう。

三段落構成の小論文

三段落構成は、400〜600文字文字程度の比較的短い小論文に適しています。

序論 自分の意見を述べる(自分の考え、立場を明確にする)
本論 具体例を交えながら自分の意見を裏付けていく
結論 自分の意見を再度述べる(序論部と同じ内容の繰り返しにならないように注意)

四段落構成の小論文

四段落構成と、三段落構成で小論文の書き方や構成の作り方は基本的に変わりません。比較的文字数が多い小論文(800文字以上)の場合は四段落構成の方が適切です。

自分の意見を述べる(自分の考え、立場を明確にする)
自分の意見を展開させる
具体例を述べて自分の意見を説得力のあるものとする
自分の意見を再度書く(第一段落と同じ内容の繰り返しにならないように注意)

具体的な書き方の手順については後ほどご説明いたします。

時間配分を知ることが良い小論文のコツ!

大学受験の小論文試験では、時間は90分、文字数は800文字程度が多いので、今回はそれを元に考えていきましょう。

  課題文あり 自由記述
~10分 読解・要約 構成を考える
~20分
~30分 構成を考える 1段落
~40分 1段落 2段落
~50分 2段落 3段落
~60分 3段落
~70分 4段落
~80分 4段落 見直し
~90分 見直し

上の表は、もっとも多い課題文を読んで小論文を書く場合と例文のようにテーマのみを与えられている場合の理想的な時間配分です。

「試験の時に小論文が書けなかった」という失敗談の中で多くを占めるのが「時間が足りなかった」というものです。失敗した人も、小論文試験の時に時間配分を考えていたら完成していたかもしれません。

小論文の書き方を1からプロが解説

ここまできたらいよいよ書き方です。

先ほど挙げた時間配分の表に基づいて1から解説していきます。

小論文の書き方1.構成を作ろう

課題文が「ある場合」と「ない場合」で若干、構成の作り方が異なります。まずは、第一段落の構成から見ていきましょう。

第一段落の構成の作り方

構成の段階で、以下について書きます。

・課題文がある場合

課題文から筆者の主張を読み取り「賛成」か「反対」かを明確にする
筆者の主張についてどう考えるのかを明確にする。

・課題文がない場合

「賛成」か「反対」かを明確にする
自分の主張を明確にする

課題文がある場合、ない場合、どちらにも共通するのは、自分の立場を明確にするということです。しかし、その意見の書き方にポイントがあります。

「賛成」「反対」の2択の場合と、明確に自分の主張を書かなければならない場合があります。
その次に、なぜそう思ったのか簡単に理由を書き加えます。
つまり第一段落の内容は次の通りです。

・自分の考え
・そう思った理由

第二、三段落の構成の作り方

第二段落、第三段落(三段落構成の場合は第二段落)では、第一段落で明示した自分の意見がいかに正しいのかを証明します。

・自分がそう思った理由を裏付けする具体例を挙げる
・自分がそう思ったことについて詳しく説明していく

第四段落)の構成の作り方

第四段落(三段落構成の場合は第三段落)は、それまでに述べてきたことをまとめます。

・第一段落で述べた意見を再び書く
・それまでに述べてきたことから、得られた結論を書く
・自分の意見が正しかったことを主張する

それでは三段落構成、四段落構成それぞれの小論文の書き方を具体的に例文を挙げて説明していきましょう。

小論文の書き方2.構成を考えた後はどうするの?

構成を考えたら、いよいよ実際に小論文を書き始めます。構成はメモ書き程度で構いませんが、そこから文章に起こすにはコツが必要です。構成を考えるときに一緒に文章も考えるのです。そうすると後からメモを見たときに文章が浮かんできます。

三段落構成の小論文の書き方

序論の書き方

序論部分では、前述のように自分の立場を明確にします。そして、構成で考えたその理由も簡単に述べましょう。「グローバル化に賛成」の場合の序論部分は次のようにします。

「私はグローバル化が進むことに賛成だ。なぜなら、今後国際社会で日本が生き残るためにはグローバル化を促進することが必要不可欠だからである。現在、日本は他国に比べてグローバル化は進んでいない。」

本論の書き方

本論部分では、序論部を受けてさらに内容を発展させていきます。その際、自分の意見を裏付けとなる具体例を挙げると良いでしょう。

ここで気をつけなければいけないのは「具体例は体験談ではない」ということです。

体験談を書いて良いのは作文だけです。小論文の場合の具体例は、次のように書きます。

「日本が他国と比較してグローバル化が進んでいないのは、次のようなことからわかる。それは移民の数だ。日本へ入ってきている外国人の数は他の先進国と比較すると格段に少ない。」

具体例を挙げた後は、なぜ日本は移民が少ないのかを検証し、移民を増やすことで日本はどのような利益がもたらされるのかを書きます。自分の意見が正しいことを読み手に訴えること、それが小論文です。

結論の書き方

結論部分では序論部分で書いた自分の意見を再度書きます。その場合の注意点は、同じ内容、同じ表現にならないようにすることです。

「以上述べてきたように、グローバル化が進むと日本には数多くのメリットがもたらされる。私は、今後、日本のグローバル化が進むことを望んでいる。」

四段落構成の小論文の書き方

第一段落「起」の書き方

先ほどと同様、自分の意見、立場をはっきりさせます。作文では最後に自分の意見を述べることもよくありますが、小論文では冒頭で自分の考えを示します

「私はグローバル化に反対である。なぜなら、グローバル化によって日本の良さが失われてしまうからである。」

第二段落「承」の書き方

第二段落で、自分の意見を詳しく述べていきます。

「日本は昔から、日本語を母国語とする人がほとんどを占めている。そのため日本では、外国語が話せなくても問題はないし何も困ることはない。」

第三段落「転」の書き方

第三段落で、具体例を述べます。内容によっては第二段落で具体例を述べ、第三段落で意見を展開させると場合もあります。どちらにするかは、最初に構成を考えるときに決めましょう。
具体例は知識を蓄えていないと、とくに時事問題の場合は難しいかもしれません。

「実際、移民が増えているヨーロッパでは様々な問題が起こっている。とくにドイツでは移民が年々増加しており現在では国民の5人に1人が移民だという。移民のための生活保護費が財政を圧迫しているそうだ。もし、日本でも外国人の移民が増え生活保護費が増えたら、税金を上げなければならないだろう。移民によって国民の生活が脅かされるというのは本末転倒である。」

第四段落「結」の書き方

第四段落では、自分の意見を再度示します。ただし、第一段落と同じ内容にならないように注意しましょう。

「以上のような理由で、私は日本がグローバル化することには反対である。日本には日本の良さがある。先進国が移民を受け入れることが世界的な流れであったとしても、日本はそれに流される必要はない。」

小論文の書き方3.書き出しの方法を学ぼう

小論文の書き出しは、それほど難しく考える必要はありません。なぜなら、一番言いたいことを最初に書けばいいからです。

冒頭で、自分の考えを示すことで読み手にインパクトを与えられます

小論文の書き出しパターン1~いずれか一方の立場を選ぶもの

小論文のテーマの中に、「ある事柄に対して賛成か反対かいずれかの立場で書くように」と指示されるものがあります。

この場合は、冒頭で自分の立場を明確にします。

「今後、AIが人の仕事を奪うだろうと予想されています。それについて今後もAIが進化していくことに賛成か反対かいずれかの立場で書いてください。」

という問題が出たとします。その場合の書き出しは次の通りです。

・賛成の場合

「私は、AIが進化していくことに賛成である。なぜなら、人類の進化の歴史を辿れば人は楽をするために文明を発展させてきたことが明白だからである。」

・反対の場合

「私はAIがこれ以上進化するのは反対だ。その理由は、人の仕事を奪ってしまうことで人類が怠け、学習することも文明を発達させることもできなくなるからである。」

小論文の書き出しパターン2〜自由小論文

「グローバル化が進むことについてどう思うか。自分の意見を述べよ。」

一見自由な小論文のようですが、このようなテーマが出た場合の書き出しも実はその1と同じく賛成、反対の立場を明確にしていきます。

私は、グローバル化が進むことについて賛成である。(反対である。)」

賛成を選ぶか、反対を選ぶかは「自分がどう思うか」よりも「どちらの方が小論文を書きやすいか」を考えると良いでしょう。

小論文の書き方〜小論文を書けるようにするにはどんな対策をすればいいの?

「小論文は対策をしなければ、絶対に書けません」と断言します。

文章を書くのが苦手な人はもちろんですが、得意だからという人も、必ず対策してくださいね。

なぜなら、普通の作文とは異なり、小論文は「文章が得意」というだけでは書けないからです。それでは小論文の対策についてご紹介します。

小論文の書き方〜要約を練習して本番に備えよう

小論文の中には文章を読んで要約し、その内容について論じるという問題が出る場合があります。

要約もぶっつけ本番では、うまくできないものです。そこで、要約の練習をしておきましょう。

具体的には、新聞のコラムや論説文などをノートに貼り200文字に要約します。10回ほど練習するとコツがつかめますので夏休みなど時間のある時にチャレンジしてみてくださいね

小論文の書き方〜原稿用紙の使い方を確認しよう

小論文で大切なのが原稿用紙を正しく使うことです。

間違った使い方をすると減点されることもありますので注意しましょう。

また、小論文、作文ともに試験では主語は「私」にします。「僕」「俺」などは使用しないでくださいね。

小論文の書き方〜最強の対策は実際に書いてみること

一番効果的な小論文対策は、実際に書いてみることです。

きちんと時間を計り本番と同じような気持ちで取り組んでみてください。最初は時間内に書けませんが、練習を繰り返すうちに書けるようになります。

ポイントは、「最初に構成を考える、下書きはしない」ことです。

最低でも5回は練習しましょう。書き上がったら先生に見てもらいましょう。正しい形で書かれているかどうかは専門家にしか判断できないので、添削をしてもらえる環境にある方は必ずお願いするようにしてください。

小論文の書き方まとめ

小論文は対策をすれば、必ず書けます。

「小論文が嫌だから、この学校(会社)を受けるのはやめよう」などと考えずに果敢に挑戦しましょう。

今後も、レポート、メール、お礼状など文章を書く機会は案外多いものです。小論文を書けるようになると、そういった場合にもしっかりした構成の文章が書けるようになりますよ。

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